会社を成長させる為に、経営者は
あらゆる手段を考えます。
そして、それを実行に移す最大の努力を
惜しみません。
そうやって少しづつ会社は成長し大きくなって行きます。
難題は一気にやってくる
しかし、悪くなり始めると
あっという間です。
うちの会社がそうでした。
長年積み上げてきたものが、
一瞬で崩れ落ちて行きます。
全くあっけないものです。
打つ手が無くなる。
もちろん、悪くなりはじめると、
経営者は焦ります。
何とか取り戻そうと必死に努力しますが、
あがけばあがくほど、どん底の深みに
はまってしまいます。
抜本的な改革しか無くなる
そして、そこに残された道は
抜本的な改革しか無くなります。
私の場合は会社の売却でした。
そりゃー長年育ててきた会社ですから
身を切られる以上の痛みでしたが、
これ以上の頑張りは、自分のエゴだと思うようになりました。
今なら何とかなる。
従業員も職を失わなくて済む。
仕入先に迷惑をかける事もない。
しかし、これ以上頑張ってしまうと、
それすら不可能になってしまう。
そうやって苦渋の判断を行い、会社を買ってもらい、
私は社長を退きました。
失敗が教えてくれるもの
私は負けました。失敗したのです。
言い訳は山ほどありますが、
所詮言い訳です。言ったところで
何の足しにもなりません。
実は、最後のクロージングを迎えるまでに、
様々な自問自答を繰り返しました。
いったいどうしてこうなってしまったんだろう。
本当の原因は何だろう。
あの時、別の選択をしてたらどうなっただろう。
もっと慎重だったら、もっと大胆だったら、
もっと厳しかっったら、もっと真剣だったら、
もっと、もっと、もっと......
そんな事をくる日もくる日も自己嫌悪に苛まれながら、
考えてると、ふと、いくつかのものが
自然に府に落ち始めました。
なるほど、これが失敗の原因なんだ。
これなら悪くなって当然だ。
ここに大切なものが隠れてたんだ。
これがどんな時代でも変わることのない
不変の原理原則というやつなんだ。
追い詰められて初めて気づく
どうしてこんな事もわからなかったんだろう。
何故こんな基本的なことをスルーしてたんだろう。
次から次にそんな疑問が湧いてきましたが、
答えは明確にわかってました。
それはあの時はまだ平時だと思ってたからです。
心のどこかで、何とかなるさという
根拠のない楽観主義が私の視力を低下させてました。
しかし、その時、私はすでに窮地にいたのです。
その事に気付き、生命の危機を悟った時、
本来の動物の本能が研ぎ澄まされ、
目は見開き、すべてのものを逃すまいという
生存本能みたいなものが自動的に働き出し
様々な気付きを与えて始めてくれたんだ。
そんな感じでした。
甘えが許されないと知った時、
自分の中の何かが目覚めた感覚に近いのかもしれません。
俗に言う火事場の馬鹿力は、私の場合、
残念ながら火事場の後でしか
出せなかったようです。
この、失敗が教えてくれた気付きは、
基本であり、原理原則ばかりで、
決して奇抜なアイデアだったり、
最先端のテクニックといったものではありません。
だから、誰にも使え、いつの世の誰にでも
必要な物だと思います。
原理原則はあらゆるものに通じる
私が失敗から学んだ原理原則は、
どんな業種や職種にも共通の事です。
だから、少しでも多くの人に知ってもらいたいのです。
負けに不思議の負けはない
勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。
という一文があります。勝ちにはなんとなく勝ってしまった
という時があるけれど、
負けた時には不思議がない。
明確な原因があるというものです。
かつての楽天イーグルス、野村監督が座右の銘にしていた言葉です。
世の中に成功テクニックは数多く語られていますが、
失敗から学び、負けの原因を潰して行き
負けない戦略をたてる。
それが不思議のない勝ちにつながる方法です
最後に
この失敗から学んだ、負けない方法を
このブログで紹介していきます。
よかったら、また読んでみてください。
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