中小企業が成長するためのSR経営

中小企業が環境変化に適応する為に必要な経営スキルをお伝えしていくブログです

MENU

会社を経営する時に無くてはならないもの

会社とは企業です。
くわだてる(企てる)業と書きます。

何の為に、企てを行うのか。
それは、企業という生き物を正しく導き、
成果を出させて、関係する顧客や、それに
携わる全ての人々が幸せになる為に企てます。

○○が無いと会社は一人歩きを始める

会社には多かれ少なかれ人がいます。
社長一人ならいいのですが、
2人以上になると、
様々な誤解が生じる可能性があります。

時にこの誤解は、大きく足を引っ張ったり、
場合によっては致命傷になりかねません。

そして、あらぬ方向に、一人歩きを始めてしまいます。

だから、会社には、
『この船はどこに向かって航行しています』
といった海図が必要になります。

企業ではこの海図の事を経営計画書と呼びます。

経営計画書の落とし穴

中小企業の社長に、『御社には経営計画書はありますか?』
と聞いたところ、約6割が無いと答え、
あると答えた4割のうちの半数以上は、社外の経営コンサルか
税理士に作ってもらったものの事をそう呼んでいます。

しかし、これでは海図にはなりません。

人が作った計画書に魂は宿りません。
だからそれで会社が動く事はないのです。

私のかつて経営していた会社では、外部に頼らず、
自分たちで毎年、経営計画書を作っていました。

しかし、今になって思えば大切な事が欠けていました。

それは、計画立案する為の、正しい知識、
経営の原理原則が欠けていた事と、

この魂を入れる事が欠けていたんだと
思います。

だから、作った計画書はうまく稼働しませんでした。
今なら、良く解るこの基本中の基本を
こともあろうか、すっぽり外してました。

難破船に乗ってみてはじめて気付く事

次第に、船は航路を外していきます。
今まで順調だった事が、少しずつ上手く行かなくなります。

『そんなはずはない、これまでこの方法で上手く行ってたんだから』
船長はそう信じて疑いませんが、
1つ大切な事を見誤ってました。

それは、船はすでに航路上に無いという事。
すでに間違った方角に進み始めているという事。
船長が、ガンバロウと叱咤するたびに、
船は間違った方向へどんどん進んで行っていたのです。

そう、後戻りしたくても、出来ない場所に向かってです。

いずれ、その事に、船長は気付きます。
当時の私です。

f:id:k-genri:20200615161018p:plain


そして、もがき苦しみ、なんとか舵を戻そうと奮闘します。
その時、はじめて船がいかにして、航路を間違えたのか、
その原因が何だったのか、不足していたものが何だったのかを
難破しかかった船の上で嫌というほど、思い知らされます。

このブログはそんな難破しかけた船長が身をもって
自身の体験から見出した、経営改善の為の経営計画書の作り方を
お伝えしていくブログです。

経営計画書に必要な2つの事

先に書いたように、中小企業の約4割はすでに
経営計画書を持っています。

しかし残念ながら本当に使いこなしている企業が
少ない事も事実です。

では、どうやって会社は利益を出しているのでしょうか?

それは、社長の直感力に負うところが大きいと思っています。
計画を立てずとも、来る日も来る日もどうやったら
会社が上手く行くかを考え抜き、コツコツと実行してきた
社長は少なくありません。

特に創業社長に多く見受けられます。

しかし、企業は人に依存していると、それ以上には
成長して行く事は出来ません。

つまり、組織として成長していく事が求められます。

その為には、海図である、経営計画書を
全社員が納得し、腹落ちしている必要があります。

経営コンサルが作り上げた計画書は確かに素晴らしいものです。
しっかりと業界が分析され、打つべき手が記されています。

しかし、素晴らしい=成果が出る、とは限りません。
どんなに崇高な計画でも理解されて行動してもらわなければ
成果は0です。

つまり、計画書は解り易くなければ無意味なのです。

あらゆる分析や検討をした上で、『よし、この方法で行こう』
それを出来るだけ解り易く、明確に記す。

Simple(シンプル)に作り上げる事です。

そうやって英知を結集した経営計画書が出来ました。
しかしながら、最初から正解の計画はありえません。

神様でない限り、どんなに優れた優秀なメンバーがいても、
どこかしら間違いを含んでいるものです。

やってみて、問題を発見し、修正して、またやってみる。
この繰り返ししか、ゴールにたどり着く事は出来ません。

Repeat(リピート)
繰り返しの先にしかゴールはありません。

www.k-genri.com

まとめ

企業を目標に向けた正しく導いていく為に、
必要な経営計画書を正しく作り上げる方法を

SimpleかつRepeatな経営計画書にまとめ上げる
スキルをSR経営計画書と命名にして、
このブログで紹介して行こうと思ってます。

それは、難破船の中で生まれた方法です。

とはいえ、そのほとんどは様々な先人が
実際に行ってきた体験に基づいたもの。

経営の原理原則をベースにしています。

経営を行ってある方、経営の現場にいらっしゃる方、
あるいは、経営を勉強してある方に
呼んで頂ければ幸いです。