会社であろうと、どんなチームであろうと、
その船がどこへ向かうのか、どの航路を進んで、
だれがどんな役割を担うのかを明確に示した、
計画書が必要です。
中小企業に経営計画書が無い理由
会社という組織はその計画に従い、
個々人が協力し合い、一人では成しえない
大きなエネルギーを生んでいくものです。
それが、経営計画書であるはずですが、
多くの中小企業では、これが活かされていない、
あるいは、作られていません。
その理由は、目先の仕事に追われているからではないでしょうか。
社長自らが、1人のワーカーとして、
奮闘し、成果を出している。
そのお陰で会社が利益を出しているといった場合、
経営計画書の作成まで頭が回りません。
それはそれで、大変すばらしい事ではあるのですが、
では、いったい誰が、この会社の未来図を描くのでしょうか?
みんなの力を結集させ、チームワークを発揮させるのでしょうか?
起こるかもしれない、環境変化を予測して、
備える体制を作るのでしょうか?
計画がなければ、チームは場当たり的になりがちです。
その結果、社内に無駄な仕事が生まれて、
折角の社員さんの努力が報われない事になってしまいます。
この事に気付かない限り、中小企業は
経営計画書を持とうとはしません。
つまり、必要性を感じない限り、
経営計画書は存在することはありません。
経営計画書が必要な理由
経営計画書とは、設計図みたいなものです。
家を建てる時、事前に設計図を書きます。
どんな家にしたいのか、そこで家族がどんな生活をしたいのか。
どれだけお金をかけて、どれだけの日数で完成させるのか。
もし、それが描かれずに家を建て始めたとしたら、
ちぐはぐで不格好な、住みにくい、それでいて
お金ばかりがかかった家になってしまいます。
なにより、そこで生活していく、
家族にとって、とても住みづらい
窮屈な空間=人生になってしまうかもしれません。
何かの縁があって、わが社に来てくれた社員さんには、
『この会社に入ってよかった』そう思ってもらいたい。
その為にも、経営計画書はぜひなくてはならないものなのです。
中小企業で経営計画書が機能しない理由
経営計画書はあるのですが、それが機能していない
会社があります。
その理由は、納得していないからです。
人は、物事に対して、理解、納得、共感という段階を
踏んでいきます。
頭でわかっても納得しないケースはよくあるものです。
『確かに言ってることは正しい。しかしわが社の場合はなあ』
そんなケースです。
人が最終的に行動を起こすのは、共感したときです。
ぜひ、その船に私も乗って同じ目的を果たしたい。
そう共感したときに大きなエネルギーが生まれます。
その、大きな阻害要因は、計画が複雑で難しく、
理解すら、出来ない事です。
どれだけ素晴らしい、経営計画書も理解されなければ、
机の奥深くしまい込まれてしまします。
それでは、計画書が活きる事はありません。
計画書を自分たちで作り上げる
では、どうすればいいのでしょうか?
それは、社員さんと一緒に自分たちで作り上げるのです。
どこかの経営コンサルタントや税理士さんに
頼んで作ってもらうのではなく、
自分たちで、深く考え、悩み、答えを見つけ出す。
そうやって作り上げた経営計画書にこそ、
魂が宿り、活きる計画書になります。
Simpleな計画書
計画書で必要な事は、全員が共感することです。
その為には、理解ー納得という前段階をクリアする必要があります。
複雑に難しい事が書かれていては、
なかなかこの段階をクリアすることは不可能です。
計画書は十分な分析や検討を経たうえで、
出来る限りシンプルに、
その重要な点を絞り込んで、かつ明確に
作成される必要があります。
これがSimpleな計画書であるべき理由です。
Repeat出来る計画書
最初から100点の経営計画書は存在しません。
どんなに優秀な人が、どれだけ丹精込めて
作り上げたとしても、実行してみたら、
必ず修正すべき点は出てきます。
それを絶えず繰り返す。
やってみて、確認して、検討してみて、
もっといいやり方を見つけ出して、
またやってみる。
ただ、この繰り返し。
これが経営であり、仕事だと思うのです。
つまり継続できる計画書
Repeat経営計画書であるべきなのです。
まとめ
経営環境はすさまじい勢いで、変化しています。
特にアフターコロナは我々に大きな変革を
要求してきます。
今までのように、頑張ればなんとかなっていた
そんな時代は終わりを告げようとしています。
中小企業が生き残って、社員さんが
幸せな人生を獲得するために、
どうしても必要なものが、経営計画書、
シンプルでリピート出来る
計画書です。
これをSR経営計画書と名前を付けて、
このブログで紹介していこうと思っています。