中小企業が成長するためのSR経営

中小企業が環境変化に適応する為に必要な経営スキルをお伝えしていくブログです

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企業はいかに変化に対応すべきか

『いかに変化に対応すべきか』

企業は環境適応業と言われます。そして、コロナがこの社会に激変を及ぼそうとしている今ほど、いかに環境変化に適応して行くかが問われる時代はないのかもしれません。

かつてないほどの変化が、あらゆる分野に一気に起ころうとしています。

『頑張ればなんとかなる』では乗り切れない状況が目の前に来ている事だけはどうやら間違いが無いようです。

どんな変化が起こるのかを知る

それではその変化に『いかに対応すべきか』。その問いに結論を出す前に、『どんな変化が起こるのか』を出来るだけ的確につかむことからスタートしなければなりません。

いきなり細部に目をむけるより、世の中の大きなマクロ的変化が我社の業界にどのように影響を与えるのか?そこから始めるべきであり、その分析を可能にしてくれるのがPEST分析です。

PEST分析とは、

Politics(政治面)、Economy(経済面)、Society(社会/文化/ライフスタイル面)、Technology(技術面)、の頭文字をとったものです。

P=自社のビジネスに何らかの規制や緩和をもたらす法律や政治の動向の事。

E=為替や、金利、株価、雇用、などの経済の動向の事。

S=人口動向や、流行、風潮、などの変化

T=ビジネスに影響を与えるAIやITなどのWEB技術やその他の技術の事。

これらを単に一般的変化ととらえるだけではなく、我社に関係する市場や、顧客、競合や、仕入先、販路や販売方法などに、どの様な変化が出てくるかを予測します。

といっても、未来を予測するのは難しいものです。しかし、あるものを加えて考えることで見えやすくなってきます。 それは過去からの我社の趨勢です。

例えば事業別、商品別、顧客別などのここ数年の売上傾向を見てみます。

トータルの売上はそれほど変化が無いものの、ある商品の売り上げが年々減少傾向にあり、逆に別の商品が増加傾向にあるとします。そこには何らかの原因があるものです。今後起こりうる大きな変化の予兆が潜んでいる事があるものです。

どんなに花形だったかつてのヒット商品もいずれすたれていく運命は避けられません。逆にいえば、なんの予兆もなく突然現れる変化などありません。どこかにそのサインは出ているものです。

しかし、我々の日々一生懸命頑張るという努力が、逆に見逃すきっかけになったりする事があります。

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一生懸命には2通りある

一生懸命は決して悪い事ではありませんが、いい一生懸命と悪い一生懸命がある事は忘れてはいけない事だと思います。

PEST分析と自社の趨勢分析で環境変化の予測が出来たら次に、その変化にどう適応して行くかの戦略(対応策)を立案しなければなりません。

本来であれば強みを活かして拡大して行く、積極戦略を第1に検討したいところですが、アフターコロナで多くの市場が縮小してしまう事が予測される中、

致命傷を避けるべく、事業の縮小や場合によっては撤退も視野に入れた検討が優先順位の上位に来てしまう事があることも念頭には入れておかなくてはいけません。

『我社は何年もここで、同じようなやり方でやってきたんだから、これからも大丈夫だ。』

というものが通じないのが、環境変化であり、その変化の今だかつてない大波がまさにやってこようとしているのかもしれません。今までの『がんばれー』という号令から『がんばるなー』に変えなければならない時もあるものです。

市場が縮小してしまうと、既存の競合がこぞってその市場を取りに行きます。

根拠のある価格競争でなければいけない

そこに独自性が無ければ単なる価格競争になってしまいます。低価格を実現する根拠(仕入代金の削減とか、経費の削減とか、あらたな仕組みによる効率化とか)があればいいのですが、根拠のない低価格化であれば利益減に直結します。それはいずれ体力を削ぎ、勝者のいない泥沼の戦いに発展してしまいます。それを避けるためにも他社との差別化を実現する戦略が求められます。価格で争うのであれば、ある商品に徹底的に集中して効率化を図るとか、思い切った経費削減策と同時に行うとか、価格で争っても利益を確保出来る確固たる事前の策が必要です。何故ならこのコロナの激変はそう簡単に過ぎ去ってはくれません。『なんとかなるさ』はもはや通用しないと思っておくべきです。

 我社の猶予期間を知る

ここまでは、『いかに変化に対応するか』について述べてきましたが、実はそれを検討する前に、どうしても確認しておかなければならない事があります。それは我社には『どれだけの猶予が許されているのかを知る』事です。この変化を乗り切るために様々な戦略を変更し実行して行くにはある程度の時間がかかります。その時間がどれだけ許されているのかを予測しなければなりません。『今までも金融機関が何とかしてくれたからこれからも大丈夫。』であればいいのですが、何かのほころびで一気に辻褄が合わなくなる。そんな事例は世の中には山ほどあります。

その為には、『成り行きの想定表』を作ってみます。このままいけば資金はどうなるのか。を想定しておきます。あるいは、先に分析したPESTを加味して成り行きの想定表を作ってみます。そこには、希望的観測を加えない、ある意味、経営者が見たくないような想定表。売上や利益にしっかりキャッシュという項目が記入された想定表。別名、最悪の想定表を作っておくのです。

次回はこの成行想定表の作成についてお伝えしたいと思います。