中小企業が成長するためのSR経営

中小企業が環境変化に適応する為に必要な経営スキルをお伝えしていくブログです

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社長の正しい頑張り方の選択方法

企業経営者は頑張っています。

社員さんが休んでいるときでも、
常に頭の中は仕事の事。

 

どうやったら売上が増えるのか
どうやったら利益が増えるのか

 

そして

どうやったらみんなの
ボーナスを増やせるだろう。

 

休む間もなく、時に
ベットの中ですら、考えていませんか。

 

素晴らしい事です。
それがあなたが経営者たるゆえんです。

経営者にしか出来ない事と
言ってもいいかもしれません。

 

しかし、その努力や頑張りが
必ず成果に結びつく保証は


残念ながらありません。

 

それを一番よくわかってるのが
経営者自身なのでしょう。

 

それでも、人知れず
孤独と闘い、ひるむことなく
答えを探し続けています。

 

しかし、絶対はなくとも、
確立を上げる方法はあります。

 

それが、
分析です。

 

世の中には様々な分析ツールがあります。
過去の先輩方も同様に、答えのない解を
求めて、悪戦苦闘していたのでしょう。

 

その結果、残してくれた
これらのツールを使わせて
もらうのです。

 

その1つが趨勢分析です。
過去からこれまでの自社の
傾向を眺めてみます。

 

売上や利益、利益率を
事業毎に、商品毎に、
そして
主要顧客毎に

 

『そんなことは毎月やっている』
と言われる社長さんがいるかもしれません。

しかし

『そこらから何を見つけ出して、
どう行動に結びつけてますか?』

 

この質問に明確に答えられる社長さんは
そんなにいませんでした。

 

A商品の売上が下がる傾向にある
B顧客の発注が年々下がる傾向にある

 

そこまでわかっても、
『じゃーどうしよう』
という行動に結びついていないのです。

 

その理由は
傾向が生じている真の原因を
突き止めていないからです。

 

『売上が下がってる
もっと営業が頑張は頑張りなさい』

だけでは、売上の減少を
止める事は出来ません。

 

真の原因というのは、
なかなか正体を現わしません。

 

ベテランの経験からくる
思い込みの陰に隠れていたり

 

日々のあたりまえだと思ってる事に
隠れていたりするものです。

 

 

そんな時には、事業将来性予測シート
を使って頭の中を整理していきます。

 

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左端に予測欄(全社、商品、顧客、新規事業)
を記入していきます。

 

それぞれはもちろん、
数字の変化をとらえた根拠を元に
記入します。

 

真ん中の欄には、
自社を取り巻く環境変化
(社会環境、業界環境、
競合状況、自社内部環境)
を記入します。

 

これらは、日々悪戦苦闘されている
社長の頭の中にはしっかりと入っています。

 

それをサポーター(社外のコンサル等)が
上手に質問しながら聞き出していきます。

 

その分析をもとに
左端に今後の予測を記入します。

 

はたして既存事業はどうなっていくのか
期待を込めて始めた新規事業はどうなるか

 

その結果、財務状況はどうなって
会社の中のキャッシュはどうなるか

 

最悪を想定して、いつまでキャッシュは
持つのだろう

 

そんな事を考えていきます。

 

 

すると、今までがむしゃらに
頑張っていた時には見えなかった

 

我社の本当の姿が見えてきます。

 

その姿を冷静に見つめる時


これから我社はどうすべきかの
正しい判断を下す事が
出来るようになります。

 

たとえそれが
抜本的な手段(M&Aや廃業等)
だとしても

 

我社にとっての最悪を回避
する事になるのであれば

 

すぐにでも行動を起こす事です。

 

また、この事業将来予測を行う事で

 

頭の中が整理されて、
今まで頭の中で悶々としていた不安が
外に吐き出され、その正体をあらわにし

 

心がスッキリしてきます。

 

どんな事業改善戦略を考える時も、
スタートは
自社を正しく把握する。

 

ここから始める以外
方法はありません。